たばこについて科学的にこたえるという本。
絶賛禁煙失敗継続中、こりずにまたやめるタイミングをはかりながら読み進めました。
タバコを吸っている人の方が楽しくよめるかもしれない。
哲学者サルトルの言葉に、「禁煙に挫折することこそが人間の自由を証明している。」という言葉があるらしい。わたくし現在は自由を満喫しています。
2023年の年初から3ヶ月ほど交通事故で入院をしていました。今の病院はタバコに厳しく搬送先の病院に入院したら、iqosはもちろんスヌースまで(カギタバコの一種)所持していた全てのタバコを取り上げられました。
入院前には、たまたま禁煙をはじめていてニコチンガムを使って順調に禁煙がすすんでいたんです。
ですがタバコを(自分の意思で)タバコを吸わないのではなくタバコを吸わない事を強制されると、自由の象徴としてタバコに憧れて欲しくてしょうがなくなりました。退院した時のいっぷくは自由の味がしました。。。
受動喫煙の危険性について論じた平山論文に対するタバコ会社の反発っぷりが物語として面白い。フィクションの物語と言われた方が納得できるほどのむちゃくちゃっぷりです。
自分はタバコが好きなので現在のタバコバッシングはやりすぎだと思う方の人間ですが、喫煙の法規制による健康被害の低下のデータをみると、タバコバッシングの理由が理解できてしまう部分はある。
著者はなるべく科学的に、かつ愛煙、嫌煙にかたよらないようなフラットな語り口にしているように思う。そのおかげで愛煙家のわたしも読み進めるにつれてタバコ会社に怒りを感じだします。
フィリップモリスが、煙のない社会を実現しようと言っているのは何故かについても言及している。この部分だけでも読む価値あり!
まだ禁煙できていないし、週に一度の外での一服を至福の時としているわたしですが、非常に勉強になりました。
2024年。再度禁煙中です。