読んだ本の記録。雑記。

どの本を読んだか忘れないように記録をつけています。

スターバックスはなぜ値下げもテレビCMもしないのに強いブランドでいられるのか? ジョン•ムーア

読書記録。感想。オススメしたい本です。

わたしはスターバックスに行く方ではないと思います。
今は禁煙中なので気になりませんが、コーヒーにはタバコが欲しいし
スタバは値段も高いし、混雑している事もおおいし、フラペチーノ頼まないし。
と、行かない理由がポロポロ出てくるのもあるし、店舗拡大の様子を街でみて
そのうち潰れるんだろうなーとずっと思っていました。
ずっと思っているけれどずっと好調なので気になって手に取った本。
(素人目でチェーン店はどこかのタイミングで限界がきて倒れるものと思ってました。)

 

ブランディングをせずにビジネスと向き合った結果の成功とのこと。
昔の日本の家電メーカーが思い浮かびました。
素晴らしいものを顧客へ提供する事が第一で、ブランドは二の次。

読んでいて違和感。

スペシャリティコーヒーを提供するという使命をもってマーケティングを行なった結果ブランドがついてきたと書かれているが、スタバはエスプレッソを使ったデザート屋さんかと思っていました。スタバではゆったりとコーヒーを味わえる空間であるのは確か。
どの店舗も落ち着いた雰囲気。

本の内容を鵜呑みにはできないが、ブランディングについて成功した企業の哲学を読める貴重な本。

どこか昔の日本企業をイメージさせるような事柄がおおいように思う。

たとえば
”会社は利益でなく、信条と社員を中心に据えて経営すれば設立時の情熱と個性を失う事なく大きく成長することができる。”

わたしは雇用される側の人間だが、それでも甘い考えと感じてしまう記述が多い。
だが実際に成功している企業の話である事に驚きながら読みすすめました。


自分の社会人経験から想像できる話も多く、マーケティングについて知識の無い人間も驚きながら楽しめるいい本です。

”現場担当に裁量権がある企業の対応の素晴らしさ”
これについては経験がある。経営側としては裁量権をみとめる事はむずかしいであろうが、
裁量がなければマニュアル対応しか選択肢はなくなり人間味の無い対応にならざるを得ない。

”人が見限るのは会社ではない。人である”
これも経験がある。
上司や同僚、同じ会社で働く人を見て転職にいたった。これは転職経験のある人は
共感できる部分が多いんじゃないだろうか。

 

マーケティングについての知識はないし、スターバックスのヘビーユーザーでもない。
ビジネス書や自己啓発っぽい本は大嫌いな自分にも目からウロコで楽しく読めました。