読んだ本の記録。雑記。

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「死」とは何か シェリー•ケーガン

イェール大学教授による死についての本。
人気講義だそうです。


AIに命があるか魂が宿るかという問題にも繋がる?


不死が可能だとしたらという話がある。
以前であれば、なんてくだらない検討だろうと思っていたけれど、これは実現可能なんじゃないかといまは思う。そう想像させるくらいには技術の進歩がすさまじい。

 

これで死ぬなら本望だ。という話。
わたしにとってタバコを吸う事が該当します。ただしぽっくり逝けるなら。
COPDになり悪化した場合、看護師の目からみても苦しい生活になるようです。
わたしは死を許容できても苦しんで生き続ける事は許容できなかったために禁煙中です。タバコが本当に好きな方なんですが頑張っています。
シャグ、キセル、パイプ、葉巻と一通り試したと思います。
わたしのお気に入りはシャグとパイプ。
シャグ(手巻きタバコ)は手軽にそこそこの味のタバコが吸えていい。
パイプはすこし手間がかかるけれど、すごく美味しいタバコが味わえる。
どちらもコンビニで売っているタバコと比べておいしいのに安い。
話がそれました。。。

 

学者さんによる哲学。
物理実験のように明確な結果がない事を頭の中で考えて理論だてる。結論を出す。
アインシュタインは物理に対してこういう事をしていたのだろうか。
哲学って思考実験みたいなものなのだろうか。
とてもじゃないけど、自分でできる気がしない。能力不足を切実に感じます。
難しい計算が出来ないとかコマのモーメントの計算が出来ない。とかは
同じできないでも、どこかで頑張ればなんとかなると思っているのかもしれません。
哲学は無理!と思います。
実験も無しに、拠り所とする根拠も無しに理論を組み立てるっていうのは
狂気の沙汰ですね。
理論が正しいか間違っているかは別として尊敬します。

 

この本を読んでいると仏教が頭にうかぶ。
仏教とは違う死生観。
日本人のため、聞きかじりの仏教についての話を知っているためなのか、生きている事は素晴らしいという前提での話に違和感をおぼえる。

自殺するつもりがあるわけではないけれど、生きている事は素晴らしいのだろうか。
死ぬのが嫌なので生きているのであって、素晴らしいから生きているわけではないように思う。

おそらくどんな時も死ぬのはイヤなので、死ぬ間際。寝たきりで生きる楽しみなど何もなくても死ぬのはイヤだと思う。

死を受け入れる事、死ぬ方がマシと思うような時はあるのだろうか。

 

西洋哲学の本。哲学とはこういう考えなのかという事を知るのに面白い。
著者が書いているように西洋の哲学だが、この本をよんで仏教のいっている意味について考える機会を得た。

今をいきなければならない。素晴らしい状況にいても昨日の自分より少し悪い状況であればそれは死に値する苦痛だろう。それが客観的にみて素晴らしい状況であってもだ。

 

そして比較は危険なんだろう。過去、未来との比較。他人との比較。
腹一杯のチョコが与えられても、横の人間は腹一杯のチョコに加えてコーラも貰えている。
横の人間を羨む状況だが、腹一杯のチョコは素晴らしい状況である。
比較した瞬間に恵まれない立場になる。
一つもチョコを貰えない人間よりマシと考えるのではなく、
より多くチョコを貰える人間を羨むのではなく。
今そこにある眼の前のチョコを楽しむ事が大切なんだろう。