読んだ本の記録。雑記。

どの本を読んだか忘れないように記録をつけています。

生命式 村田沙耶香

コンビニ人間の著者の本。
読みたかった。タイトルからファンタジー的な物語を想像していた。

読んでびっくり。いきなり人肉食。

”この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います。”
この言葉が響きます。納得してしまう。

この人の小説は奇妙な狂いかたをしていて好き。
狂っているんだけど、納得できる部分、理解できる部分が多い。
面白い世界観で楽しませてくれる。

 

ブログや読書メーターに読書記録をつけるためにいつも何かに感想や思った事を簡単に記録しているが、小説には合わない行動だった。
この本は楽しいので、忘れてもいいから今を楽しもうと思えた。
短編は苦手だけれど、この本はすごく楽しめました。

 

表題の生命式も面白かったが、
最後に掲載されている短編「孵化」がたまらなく好き。
いくつもの人格をもつ主人公。多重人格ではなくまわりにあわせた性格。
小説ほどではなくても、みんな少しはあるものだと思う。


実用書、ノンフィクションばかり読んでいる中で久しぶりの小説でした。
今の自分には短編というのもあっていたのかも知れない。
いいタイミングでいい本に出会えました。
小説もまた読み始めたいなと思います。